「変わりたいけど怖い」あなたへ~タロットカード【死神】*ユング心理学からの変容の処方箋*

タロット心理学

「変わりたい」と思ってる。
でも、それができたら苦労しないよ。。

変わるのは怖くて、私になんてできない。

そんな時、タロットの【死神】が私に問いかけてきました。

「より良くなるために、そのために《怖い》気持ちを受け止めて一歩進んでみませんか?」

🔹カードの象徴的メッセージ|タロット【死神】

「死神」と聞くと、なんだか怖いカードに感じてしまいますよね。
でもこのカードが本当に伝えているのは、「喪失」ではなく「変容」を受け止めること。

何かを手放さなければ、次の段階には進めないという、成長のための痛みの必要性を教えてくれています。

🔹ユング心理学とのつながり

聞き馴染みのない話かもしれませんが、ここで少し専門的な説明をさせてもらいます。

ユング心理学では、「人生の転機」は“個性化”のプロセスとして語られます。
これは、自分らしい生き方へと変容していくための、内的旅路のこと。

そこで私たちは、**「古い自己の死」**というプロセスを経験します。 役目を終えた価値観、他人に合わせ続けた自分、 「こうあるべき」と信じていた理想像…

それらを終わらせるために、【死神】は現れます。

【手放せない思いの2つの種類】

手放したいのにできない――その背景には、実は2種類の思いが隠れています。

  • 「愛着・感謝」の思い
     今までの自分や経験、大切にしてきた価値観を心から愛おしいと感じている場合、無理に断ち切る必要はありません。「ありがとう」と感謝し、大事な思い出として静かに見送ることが何より大切です。
  • 「執着・恐れ」の思い
     一方で、「変わるのが怖い」「未知への不安」「失いたくない」という“しがみつき”による抵抗の場合、
     “そっと許しを与えて、新しい自由”へ一歩踏み出すタイミングかもしれません。

どちらの思いも否定しなくてOK。
それぞれの気持ちと丁寧に向き合って、やさしく“送り出す”プロセスこそが“変容への準備”になるのです。

【感情のグラデーションを見つめる】

怖くて当然です。
“今までの自分”がいなければ、何をどうすればいいのかなんてわからない。

でもその「怖さ」の奥には、「もっと自分らしく生きたい」という強い思いが隠れています。変わりたいけど変われない――その自分の揺れる想いが、【死神】が示す“新しい自分への入り口”なのかもしれません。

🔹自分にできる小さな行動ヒント

  1. 「何を終わらせたいか」と「なぜそれを大切に思うか」を同時に書き出す →無理して維持しているものと、その中に隠された「あなたの愛」を見つめてみましょう。
  2. 「失う怖さ」ではなく、「手放すことのメリット」を想像してみる →手放した先に、どんな新しい可能性が待っているでしょうか?
  3. 小さな“終わり”を選んでみる →SNSアカウントを1つ手放す、無理な役割を1つ降りてみる、など

🔹光と影の視点

【死神】の“影”は、「停滞」「しがみつき」。
終わらせたほうがいいとわかっているのに、心のどこかで「このままでいい」と言い聞かせてしまう心理です。

けれど、影があるところには必ず光の面があります。
あなたは変わりたいと思っている。
それだけでもう、実は変わり始めているんです。

🌿心を整えるための処方箋

もしあなたが、 “変わらなきゃ”と心が叫んでいるのに、 “怖くて進めない”という矛盾に疲れているなら。

その怖れと、そっと向き合ってみてください。 それが、「愛着」であれ、「執着」であれ、それはあなたの大切な心の一部です。

「大丈夫。あなたは、きっと前に進めます」

【死神】は、こうあなたの背中を押してくれているかもしれません。

「何かを終えることは、何かを始めること。 もしかすると、その選択が人生の分岐点になるかもしれないよ」

おわりに

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